
「週刊少年ジャンプ」は数々の名作・伝説を残す作品を残してきましたが、それゆえにアンケート至上主義で人気がなければすぐに打ち切りになることでも有名です。
そんな「週刊少年ジャンプ」で最速で打ち切りになった、伝説となった打ち切り漫画はどんな作品なのでしょうか?
ということで今回は、「週刊少年ジャンプ」の最速打ち切りランキングを一覧で紹介します。
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目次
ジャンプ最速打ち切り伝説漫画ランキング一覧!ひどい最短完結した理由も解説!
「週刊少年ジャンプ」の最速打ち切りランキングは以下となっています
こうみると2位に「NUMBER10」「TOKYO WONDER BOYS」「マイスター」と3作品、5位に1作品と合計4作品もサッカー漫画がランクインしており、サッカーは「週刊少年ジャンプ」では鬼門となっているようですね。
1位:8週打ち切り
チャゲチャ(澤井啓夫)
ジャンル:よいこの低学年向けヤンキー漫画
作者:澤井啓夫
発表期間:2008年9月13日~11月1日
巻数:全1巻
【あらすじ】
日本一の大都市「暮東京(グレとうきょう)」、そこには全国から不良高校生が夢と野望を持って集結していた。
不良達による激ヤンキー時代の幕開けの中、一人の男が暮東京へと舞い降りる。
・登場設定が変わっただけで、実質的には「ボーボボ」の焼き直しと受け取られた
・読者に飽きられやすいギャグ漫画というジャンルで、新しさが感じられなかった
・ギャグ漫画は単行本が売れにくく、連載継続が難しいジャンルだった
・ジャンプ誌面で打ち切りと新連載の間に空白があり、作者側のギブアップ(自発的終了)の可能性がある
・次回作「ふわり!どんぱっち」ではテイストを変えており、作者自身が反省していた可能性がある
2位:9週打ち切り
奴の名はMARIA(道元むねのり)
ジャンル:学園漫画
作者:道元むねのり
発表号:1994年40号~48号
巻数:全1巻
【あらすじ】
通学途中にヤクザに絡まれていた女子高生・篠倉寿乃は、そのヤクザの自動車を事故で壊してしまった謎の女と出会う。
彼女に自動車を壊した責任を押し付けられたあげく逃亡されてしまい、ほうほうのていで学校に到着した寿乃は、文部省推薦のエリート教師としてクラスの新担任となった人物が、先ほど会った女性であることを知って愕然とする。
おまけに、四方堂麻里亜と名乗ったその女教師が、コンピューターのミスで偶然選ばれてしまったただけの、同姓同名のとんでもない外道だったことも判明。
寿乃はなんとかして彼女を校内から排除しようとするが、当の麻里亜はどこ吹く風。それどころか、そのアクティブな外道さが、多くの人間をハリケーンのように巻き込んでいくのだった。
・ギャグで潰してしまい、盛り上がりに欠けた
・主人公マリアのキャラクター構築が失敗しており、読者の共感を得られなかった
・破天荒さが魅力に映らず、単なる「不快」「非常識」と受け取られた
・教師としての背景や思想が描かれず、行動に筋が通っていない
・説得力や勢いに欠け、「ご都合主義」に終始していた
・イジメられっ子への暴言(第2話)など、タイミングや構成が悪く、不快感を与えた
・ギャグとシリアスのバランスが中途半端で、方向性が定まっていなかった
・生徒側が問題児でないため、主人公の悪い面ばかりが目立った
・周囲が勝手に主人公を美化・善意解釈する展開が「気持ち悪い」と評された
・ジャンプ黄金期に連載されたため、読者の期待値が高く、内容に対する評価が厳しかった
・「掴み」に失敗し、読者に強い嫌悪感を与える形でスタートしてしまった
・デビュー作で構成が甘く、経験不足が露呈していた
3位:10週打ち切り
ロケットでつきぬけろ(キユ)
ジャンル:モータースポーツ
作者:キユ
発表号:2000年34号~44号
巻数:全1巻
【あらすじ】
春田倫雄は茶畑カートランドでアルバイトをする傍ら、自らも趣味でカートを走らせる少年。
ただ速く走ることが好きで、将来はトラック運転手になろうと思っていた。
しかし、赤城慎吾と出会ったことがきっかけでカーレースの魅力に目覚め、F1の世界一を目指すようになる。
・キャラクターに魅力がなく、感情移入できなかった
・レース漫画なのに試合描写が少なく、盛り上がりに欠けた
・ジャンプの王道である「努力・友情・勝利」が描かれていなかった
・作画が未熟でキャラの描き分けができず、背景も雑だった
・セリフや展開が電波的・意味不明で読者を置いてけぼりにした
・唐突な展開(例:急な時間経過、妊娠オチなど)が読者を混乱させた
・読者層と題材(F1レース)が合っておらず、共感を得られなかった
NUMBER10(キユ)
ジャンル:サッカー漫画
作者:キユ
掲載期間:2002年24号~34号
巻数:全1巻
【あらすじ】
アルゼンチンで家族と暮らすことになった少年・柏木天馬は、離日の時に友人の理加から託されたサッカーボールと、「ボール1つあれば世界中の誰とでも友達になれる」という言葉を胸に刻み、現地の少年と「アミーゴ(友達)」になるために、日々サッカーの腕を磨き続けていた。しかし、そんな想いとは裏腹に、地元のサッカー少年たちは天馬を、「サッカーが下手なハポネス(日本人)」呼ばわりし、アミーゴになることはおろか、一緒にサッカーをすることすら許さなかった。
そんな天馬の前に現れたサッカーの上手い謎の中年男性・エルナン・グリエルミンピエトロ(ピエトロ)は、天馬をアミーゴと認めたうえで、サッカーを楽しむ気持ちを皆で共有できれば、誰とでもアミーゴになれるとアドバイス。
ピエトロの言葉に勇気をもらった天馬は、自分の持てるサッカーのテクニックのすべてを武器にして、地元のサッカー少年に勝負を挑むのだった。
・試合描写に迫力や臨場感がなく、サッカー漫画として盛り上がりに欠けていた
・プレー内容が非現実的で、必殺技のインフレが早すぎた
・話の展開に起伏がなく、心に響かなかった
・印象に残る要素がなく、平凡で退屈な内容だった
・ヒロインの扱いが雑で、キャラに感情移入しづらかった
・終盤の時間経過が唐突で、終わり方が雑だった
TOKYO WONDER BOYS(下山健人×伊達恒大)
ジャンル:サッカー漫画
原作・原案など:下山健人
作画:伊達恒大
発表号:2014年14号~24号
発表期間:2014年3月3日~5月12日
巻数:全1巻
話数:全10話
【あらすじ】
超高校級のサッカー選手として、将来を嘱望されていた樋本究児は、将来の海外進出を見据えて、部活動をこなす日々を送っていた。
そんなある日、サッカー部の監督に指示されて都内の指定場所へと向かった究児は、ジャパンリーグの2部で低迷している弱小プロサッカーチーム・SA西ヶ丘の練習場を訪問させられたうえ、「特別指定選手」枠での入団を迫られてしまう。
SA西ヶ丘を二流のクラブと見下し、これを固辞した究児に対し、同じく「特別指定選手」枠でやって来ていた高校生・南條壱丸に勝利すれば、好きにしていいと告げるSA西が丘の監督・塩谷。
理不尽な提案にバカバカしさを覚えた究児だったが、壱丸がかつてのSA西が丘の大エース・天河歩士の再来であると聞かされて気が変わり、彼を叩き潰すために練習試合に参加する。
試合中、壱丸のシャドウストライカーとしてのスバ抜けた能力を目の当たりにした究児は、彼のプレイスタイルに、歩士の幻影を見出すのだった。
・二人の主人公に焦点が定まらず、どちらが主役か分かりにくかった。
・ギャグがしつこく、試合中に無理に挿入されていたが、笑いを取れなかった。
・日本のJFLチームが海外サッカーに挑む設定に現実味が欠け、盛り上がりに欠けた。
・サッカーの動きやプレーの描写が不十分で、試合の進行が把握しづらかった。
・古臭いギャグと下ネタが多すぎて、読者層に合わないと感じられた。
・主人公や他のキャラクターに魅力がなく、物語への感情移入が難しかった。
マイスター(加地君也)
ジャンル:サッカー漫画
作者:加地君也
発表期間:2008年12月1日~2009年2月16日
巻数:全2巻
【あらすじ】
新設校である総海(さとみ)高校の新岸頼歩は、主将として1年生だけのサッカー部を県大会ベスト4にまで導いた実力者。
彼を中心に一癖あるサッカー部による試合が繰り広げられる。
・サッカーの試合描写が薄く、躍動感がなく、スポーツ漫画としての魅力に欠けていた。
・主人公が作者に露骨にひいきされており、キャラクターに感情移入できなかった。
・キャラクターの掘り下げが不足しており、個々のキャラの成長やバックストーリーが不十分だった。
・最終回が中途半端にまとまり、物語を収束させることができなかった。
・ストーリーがありきたりで、他のサッカー漫画と似通っており、目新しさがなかった。
・作者が試合内容を適当に描きすぎ、サッカーの専門的な要素に対して真剣さが感じられなかった。
LIVE(梅澤春人)
ジャンル:ダーク・ファンタジー、ブラック・コメディ
作者:梅澤春人
発表号:2004年3号~14号
巻数:全1巻
【あらすじ】
ある夜、道を歩いていた勇太朗は、同級生の暗井くんが十字路で黒魔術を行っているところに遭遇し、その時の行き違いから、召喚された悪魔・スレイヤと「血ぬられた契約」を結ぶことになる。
・ストーリー展開が乱暴で、登場人物の行動に説得力がなかった。
・主人公の勇太郎が偽善的で、読者に共感を与えられなかった。
・勇太郎の平和主義が、悪党をぶっ飛ばすスカッとしたシーンを減らし、読後感が悪かった。
・勇太郎とスレイヤの友情の描写が不自然で、読者の感情を引き込めなかった。
・内容が少年誌には向いておらず、暴力シーンが多く教育的に不適切だった。
・他の作品との設定が似通っており、新鮮さが感じられず、やる気を感じさせなかった。
HAND’S(板倉雄一)
ジャンル:ハンドボール漫画
作者:板倉雄一
発売号:2006年44号~2007年1号
【あらすじ】
主人公の橘 大吾は、元ハンドボール日本代表を父に持つ小学5年生。
テレビ番組の影響で物心ついたときから英雄(ヒーロー)にあこがれており、父親の発言もありなれると信じていた。
学校でそれを発表し皆からからかわれるが、しかしその後のある出来事により空を飛ぶヒーローの存在を信じていた。
ある日ギャンブル好きの父親が借金を残して「困ったらここに行け」という置手紙とともに蒸発してしまった。
自分の友人に「ハンドボールの逸材」という触れ込みで友人に預かるよう頼んだのである。
借金取りに追われるがその途中で、その友人の娘の西岡 ミズキと出会う。
追いかけてきた借金取りによってミズキは誘拐されてしまうが、大吾の活躍によって救出する。
そして地図を見て大吾は西岡家を訪れ奇妙な共同生活が始まる。
・ヤクザ絡みの不要なシリアス展開があり、スポーツ漫画としての軸がぶれていた。
・ギャグとシリアスのバランスが悪く、テンポが悪化しストーリーの進行が遅れた。
・主人公やキャラクターに感情移入しづらく、魅力に欠けていた。
・ハンドボールの魅力やスポーツの爽快感が伝わらず、「やってみたい」と思わせる力がなかった。
・作画は悪くなかったが、週刊連載向けの構成ができておらず未熟だった。
・画面が暗く、目が死んでいるなど絵柄や演出もマイナスに働いた。
神力契約者M&Y(暁月あきら)
ジャンル:ファンタジー・学園漫画
作者:暁月あきら
発表号:2007年2号~13号
巻数:全2巻
【あらすじ】
海難事故が多発する桜崎海岸の調査に訪れた桜葉洸太はそこで津波に飲み込まれそうになるが、朱雀ミコトと白虎優名に謎の力で助けられる。
その翌日、転校生としてミコトが新しい副担任として優名がクラスにやって来る。
彼等は災害を引き起こす「災獣(サイガイスト)」と戦う「神力契約者(コントラクター)」であった。
・主人公に感情移入できず、口癖や言動が不快だった
・設定が古くダサいうえに、ストーリーやバトルにオリジナリティが無かった
・絵は下手ではないが、画面がごちゃついて見づらく、ジャンプ読者向きではなかった
・エロ要素に頼りすぎており、内容の補強に繋がっていなかった
・キャラや要素を詰め込みすぎて整理されておらず、話の展開も散漫だった
・ギャグやネーミングセンスが滑っていて、全体的に魅力が伝わらなかった
重機人間ユンボル(武井宏之)
ジャンル:少年漫画、工事ファンタジー漫画
作者:武井宏之
発表号:2007年3号~14号
巻数:全1巻、新装版上・下巻
話数:全10話
【あらすじ】
大災害によって壊滅的な被害を受けた世界・ワールドザンド。
世界は新たなる復興へ向け大工事時代を迎えていた。
WORLD XAND 3002年、ドヴォーク重機士団隊長のバル・クロウは、辺境の町バーラックで隊員と共にトンネル工事を着工しようとするも、突如ゲンバー帝国のゲンバー大王の襲撃を受け、隊は壊滅し自らも命を落とした。
しかし5年後、目覚めた彼が目にしたのは、鏡に映る重機人間ユンボル・バルとして復活した自身の体だった。
・工事や重機をテーマにした設定が少年層には受け入れられず、対象年齢に合っていなかった
・キャラの等身やビジュアルが魅力に欠け、バトル漫画としての迫力に欠けた
・ギャグ・シリアス共に滑っており、ストーリー全体が面白みに欠けていた
・設定は練られていたが説明不足で、内容が伝わらず読みづらかった
・作者の個性やセンスが一般ジャンプ読者層に合わず、アンケート評価が低迷した
・メカや世界観の描写は凝っていたが、それが逆に「マニア向け」になってしまった
A・O・N(道元宗紀)
作者:道元宗紀
発表号:2002年44号~2002 2003年1号
単行本:全2巻
【あらすじ】
プロレス業界最大手の団体、赤鴉に所属する覆面レスラーA・O・Nは小さい体で巨体のレスラーを投げ飛ばす一番人気の看板レスラー。
しかしA・O・Nは交通事故を起こして警察に逮捕されてしまう。
事件のもみ消しに急遽、赤鴉は追い返したプロレスラー志望のギュン少年をA・O・Nの替え玉にと仕立て上げたが、偽のA・O・Nことギュンは赤鴉を裏切り、日本中のレスラーと戦い、負けたら仮面を脱いで引退すると宣言したついでに己の首に6億円の賞金をかけてしまう。
かくして、日本中から多くのプロレスラーが打倒A・O・Nのために彼の元にやってくる…。
・車に跳ね飛ばされた後、無傷でケロッとしているなど、展開に現実感がなく読者の没入感を損ねた。
・主人公が相手を一方的に叩きのめす「俺TUEEEE」バトルで、プロレスの醍醐味が伝わらなかった。
・プロレスを相手を引き立て観客と共に作り上げるエンタメとして描くことができず、プロレスファンから反感を買った。
・主人公をはじめ、魅力的なキャラがほとんどおらず、感情移入できる人物がいなかった。
・絵柄が気持ち悪く、生理的に受け付けられないという読者の拒否感を招いた。
・作者の「夢」を至高として他の人々を見下す描写が強く、独りよがりに感じた読者が多かった。
4位:11週打ち切り
改造人間ロギイ(三木有)
ジャンル:SF・ファンタジー
作者:三木有
発表号:2015年13号~24号
巻数:全2巻
話数:全11話
【あらすじ】
「改造部品」という移植型の人工生体機能によって、人間が自由に身体機能をデザインできるようになった時代。
追跡屋の青年が仕事の途中で出会った男・ロギイは、横暴で身勝手だが、子どもとの約束で改造人間の集団に立ち向かう奇妙な人物だった。
改造人間にまつわる様々な事件に関わるロギイだが、その根底には「改造部品」の本体であるオリジナルの少女と交わした約束があった。
悪事に使われる「改造部品」を処分するため、彼は自由気ままに暮らしながらも、様々な事件に関わっていく。
・世界観やキャラクターの掘り下げが全く行われず、物語が浅く感じられた。
・主人公ロギイのデザインが受け入れられず、読者に魅力を感じさせなかった。
・キャラクターが小者っぽく描かれ、魅力的な人物がいなかった。
・ストーリーが微妙で、進行に緊張感や面白みが欠けていた。
・画面が白く、ロギイのデザインがその中で浮いて安っぽさを感じさせた。
・改造人間という設定が活かされることなく、物語に深みを与えることができなかった。
E-ROBOT(山本亮平)
ジャンル:SF漫画、学園漫画、お色気漫画
作者:山本亮平
発表期間:2014年52号~2015年12号
巻数:全2巻
話数:全11話
【あらすじ】
高校生・ユウキの元に現れたのは、謎の美少女アイ・ロボロフスキー!!
彼女の正体は、ロボット工学の博士であるユウキの父が作ったロボだった!?
そのアイの最強の武器は…エロ!?
超ドタバタロボットエロコメ!!
・ヒロインたちの可愛さは伝わるものの、画力が足りず、彼女たちの魅力を引き出せなかった。
・ERO兵装やバトルのネタが突き抜けることなく、期待を裏切るような展開がなかった。
・登場キャラクターが物足りなく、パンチに欠け、読者を引き込む魅力が不足していた。
・ストーリーの展開が唐突で、特に戦地へ赴くシーンが不自然だった。
・エロ成分が減少し、読み切り時のインパクトを持ち越せなかった。
・ジャンプ読者に受け入れられず、このようなエロバカ漫画に耐性のある層が少なかった。
バディストライク(KAITO)
ジャンル:少年漫画、野球漫画
作者:KAITO
発表号:2015年51号~2016年10号
巻数:全1巻
話数:全11話
【あらすじ】
バッテリーを組んだピッチャーは、最高の球を投げられるかわりに魂をとられて死ぬ――。
死神と恐れられるキャッチャー・安導 要と、ノーコン豪腕ピッチャー・荒狼 亮が出会う時、甲子園への扉が開かれる…!?
直球青春野球ストーリー、開幕!!
・野球漫画でありながら野球をほとんど描かず、スポーツ漫画として成立していなかった
・第一話の印象が悪く、キャラクター描写にも不快感があり読者の共感を得にくかった
・ストーリーの方向性(スポ根か青春か)が不明確で、読者に伝わらなかった
・登場キャラや展開が他の失敗作と似ており、目新しさや工夫が感じられなかった
・話の盛り上がりに欠け、ジャンプ読者層の期待に応えられなかった全体的に「普通以下」で良い部分が少なく、人気が出る要素に乏しかった
5位:12週打ち切り
オレゴラッソ(馬上鷹将)
ジャンル;サッカー漫画
作者:馬上鷹将
発表号:2016年52号~2017年13号
巻数:全2巻
話数:12話
【あらすじ】
ゴラッソ──それは目にした者達全てを虜にする、超スーパーゴール!!
全国テコンドー王者・幡場正巳の人生は、サッカーと出会い一つの衝撃的なゴラッソで一変する! 現代サッカーの常識を覆す“球”世主誕生!
・作中テーマと実際の内容が食い違っており、自己矛盾(ブーメラン漫画)になっていた
・エンタメ性が乏しく、教科書のように淡々としていたため読者を惹きつけられなかった
・作者の情熱や熱量が感じられず、作品全体に魂がこもっていなかった
・主人公のテコンドー設定がほとんど活かされず、個性として機能していなかった
・サッカーの見せ場や演出が地味で、読者を驚かせるプレイや熱さが不足していた
・良くも悪くも“凡作”で、印象に残る長所も短所もなく、埋もれてしまった
デモンズプラン(岡本喜道)
ジャンル:ダーク・ファンタジー、バトルアクション
作者:岡本喜道
発表号:2016年51号~2017年12号
巻数:全2巻
話数:全12話
【あらすじ】
真に切なる願いを言えば、悪魔が現れ叶えてくれるという「悪魔の設計図」────
その秘宝への挑戦料「100万」を貯めるべく、必死で日払いの仕事に励む貧しき少年ボロとカルロス。
二人は無事にハッピーエンドを掴み取ることができるのか、それとも────!?
ジャンプが贈る、悪魔幻想譚、ここに開幕!!
・構成が荒削りで展開も行き当たりばったりに感じられた
・世界観や敵キャラに新鮮味がなく、既視感のある設定だった
・主人公のキャラデザに違和感があり、年齢や体型に説得力がなかった
・敵キャラの能力設定に無理があり、説得力を欠いていた(例:再生能力で腕が増える)
・打ち切り決定後の展開が投げやりで、終盤の盛り上がりにも欠けた
・全体的に雑誌の読者層(ジャンプ)と合っておらず、掲載媒体のミスマッチ感があった
MUDDY(藍本松)
ジャンル:ファンタジー漫画
作者:藍本松
発表号:2008年3号~16号
巻数:全2巻
話数:全12話
【あらすじ】
キメラ(合成動物)学者のクレイは、偶然人型のキメラの合成に成功。そのキメラの名を「マディ」と名付け育てることに。
好奇心旺盛なマディの知識と見聞を広めるため、クレイは生みの親として2人で旅へ出る! 学者の「親」と土人間の「子」の冒険譚!
・ファンタジー・バトル・コメディなどジャンルの軸が定まらず、作品の方向性が曖昧だった
・ストーリーに起伏や緊張感がなく、読み進めても盛り上がりを感じにくかった
・「成長」や「旅」といった設定に対し物語に目標や目的が欠け、展開がフラフラしていた
・設定や世界観には可能性があったが、それを活かしきれずに終始平坦なままだった
・漫画としての演出・構成・センスのどれもが突出せず、ジャンプ読者層に刺さらなかった
・作者の画力や発想には光る部分があったものの、物語を魅せる力量が未成熟だった
SANTA!(蔵人健吾)
ジャンル:バトル・アクション
作者:蔵人健吾
単行本:全2巻
発表号:2003年19号~2003年31号
【あらすじ】
世界は異形の獣人の脅威に晒されていた。
中でも魔神の力を受け継いだ証「魔呪力」を持つ獣人の力は圧倒的。
そんな獣人に対し、2人の兄弟が立ち向かう。勇敢な兄ツキナと、気弱だが左手の甲に「魔呪力」のアザを持つ弟サンタ。
獣人どもをぶっ倒し、夢はでっかく世界征服!!
・ストーリー展開が微妙で、読者の期待感や感情移入を引き出す魅力が乏しかった
・主人公の能力(腹から武器を出すなど)に目新しさがなく、バトル面での面白さに欠けていた
・元のギャグ読み切りでは評価されたセリフ回しも、シリアスになると稚拙に見えてしまった
・世界観や兄弟愛といったテーマが陳腐で、物語としての深みが感じられなかった
・元々ギャグ向きのキャラを無理にシリアスな物語に落とし込んだことで個性が死んでいた
・作者はギャグの才能はあるものの、シリアス連載向きの構成力が不足していた
K.O.SEN(村瀬克俊)
ジャンル:キックボクシング漫画
作者:村瀬克俊
発表期間:2008年2号~15号
巻数:全2巻
話数:全12話
【あらすじ】
飛嶋閃は、今は亡き父親譲りの赤い髪と”常人離れした頑丈さ”を持つ中学3年生。
学校の成績はすべて赤点で将来の夢も無く、ただ無茶ばかりして日常を過ごしていた。
そんな閃を見かねた母と祖母が、かつて手のつけられない不良だった父を更生させたキックボクシングジムの会長・桜和田のもとへ夏休みの間、彼を預けることにした。
・主人公の動機や成長が唐突で感情移入が難しかった
・序盤から試合が長引き、テンポが悪く展開が遅かった
・主人公の「理不尽なまでの打たれ強さ」が他の格闘技漫画と類似し、目新しさがなかった
・最終回が夢オチで、読者に対して無駄な終わり方をした
・キャラクターの魅力が不足し、特に主人公の性格や言動が鼻についた
・絵柄や描写においては絵は上手いものの、迫力に欠け、物語の盛り上がりに繋がらなかった
ジャンプ最速打ち切り伝説漫画ランキング一覧!ひどい最短完結した理由も解説!まとめ・感想
「週刊少年ジャンプ」の最速打ち切りをランキング形式で見てみましたが、打ち切りとなった作品にはそれぞれ異なる理由があり、どれも一筋縄ではいかない事情があったことがわかります。
作品が長続きするためには、ストーリーの深さやキャラクターの魅力、そして読者の心を掴む何かが必要不可欠だということを改めて感じさせられました。
まだ読んだことがない方は、ぜひ一度手に取ってみてください!ハマる漫画もあるはずです!
【ジャンプ最速打ち切りランキング】