日露戦争物語打ち切り理由!なぜひどいと言われたか解説!

「日露戦争物語」は帝国主義時代の国際情勢を、作者の歴史考察を絡めて描いた作品ですが、「打ち切りで連載終了したのでは？」と言われています。

 

そんな「日露戦争物語」は本当に打ち切りなのでしょうか？ もしそうだとすれば、打ち切り理由は一体何なのでしょうか？

 

ということで今回は、「日露戦争物語」の打ち切り理由、なぜ連載を終了をしたのか解説していきます。

 

日露戦争物語打ち切り理由!なぜひどいと言われたのか?

「日露戦争物語」は1部完で中断後に連載終了が決まっており、日清戦争も終わらないで完結したため打ち切りです。

ちなみに『日露戦争物語』は日清戦争で打ち切りになってるので日露戦争まで辿り着いてない(薄い関連情報)

— どね( ｡??_??｡)(｡??_??｡ ) (@donnay1224) February 10, 2024

 

そんな「日露戦争物語」は「ビッグコミックスピリッツ」にて、2001年21・22合併号より2006年40号まで連載されています。

打ち切り理由:過剰な前史描写とエネルギー切れ

「日露戦争物語」は、タイトルが示すように日露戦争を主題とした作品でしたが、その前の描写に多くのページを割き過ぎたため、メインとなる日露戦争を描く前に勢いが失われて打ち切りになったようです。

 

「日清戦争をくわしく描きすぎましたね。あれで力尽きてしまった感があります」との声にあるように、前史である日清戦争に注力しすぎた結果、作者のエネルギーが消耗してしまったと見られています。

特に「前史でちからをつかい果たした感じですね」との指摘からも、メインとなる日露戦争を描く前に勢いが失われたことが伺えます。

 

「日露戦争にしても詳しく描こうと思ったら単行本50冊分くらいかかりる」との意見が示すように、膨大な歴史を描くための体力と計画性が求められる中、前半の過剰な描写がバランスを崩したのでしょう。

 

このエネルギー切れが、物語の進行を停滞させ、「第1部完という形で事実上連載打ち切り」となった要因と考えられます。

 

読者からは「まさか日清戦争で終わるわけはないな」と期待されていただけに、この展開は打ち切り感を強める結果となりました。

打ち切り理由:後半の展開がひどい?

「日露戦争物語」の後半は、展開の質が大きく低下したことで読者の失望を招き、打ち切りへの道を進む要因となりました。

 

後半は戦闘シーンの描写が単調で盛り上がりに欠けたと批判されており、歴史漫画としての臨場感や緊張感が不足していたことが伺えます。

 

このような展開のグダグダ感が読者の期待を裏切り、「再開は期待できない」と失望感を広げる結果となりました。

 

「むしろ前半だけで『正岡子規物語』にしたほうが面白い」との意見もあるように、後半の質低下が作品全体の評価を下げ、打ち切りへの懸念を現実的なものにしたのでしょう。

 

歴史漫画として高い評価を得ていただけに、この落差が読者の離脱を加速させた可能性があります。

打ち切り理由:学術的になりすぎた内容とエンタメ性の欠如

「日露戦争物語」は内容が学術的になりすぎたことでエンターテインメント性が薄れ、読者人気を失ったとされています。

 

編集長・立川義剛に取材した記事では「終了の要因は内容がどんどん学術的になってエンターテインメント性が薄れたため、読者人気が下がったから」との指摘があり、この問題を明確に示しています。

 

ビッグコミックスピリッツで連載されていた本作は歴史的な詳細を重視するあまり、一般読者が楽しめる物語性が不足してしまったのでしょう。

 

例えば戦闘シーンの単調さや地図と矢印中心の説明的な描写が続いたことで、読者が感情移入できるドラマチックな要素が減少し、飽きを招いた可能性があります。

 

「歴史漫画としては非常に質が高く、非常に読み応えがある」との声もある一方、広範な読者層には響かず、支持が得られなかったことが伺えます。

このエンタメ性の欠如が、打ち切りという形で連載終了に至った大きな要因と考えられます。

打ち切り理由:読者の期待と掲載状況のギャップ

「日露戦争物語」は、読者の期待と実際の掲載状況にギャップが生じたことで、打ち切り感が強まりました。

 

ビッグコミックスピリッツでは、巻末に掲載される作品は人気が低いと見なされる傾向があり、この状況が読者に「打ち切りが近い」と感じさせたのでしょう。

 

さらに、「最終回の中で孫文の名言『革命未だならず』が出ていたが、あの言葉は江川氏自身の無念を代弁する言葉」との意見が示すように、作者自身も未完のまま終わることへの悔しさを抱いていた可能性があります。

 

「『坂の上の雲』に匹敵するほどの存在感を持っている」と高く評価するファンもいただけに、期待とのギャップが失望を大きくし、打ち切りへの納得感を薄める結果となりました。

 

このギャップが、連載終了を「事実上の打ち切り」と受け止める読者を増やし、打ち切り説を現実的なものとして広めたのでしょう。

日露戦争物語 あらすじ

明治7年の秋、四国の松山で暮らしていた、廃刀令により職を失った武士の息子、秋山淳五郎真之は、貧しいながらも、持ち前のわんぱくな性格と器用さでたくましく生きていた。武士の時代とは立場が逆転した町人の子供たちと衝突することもあったが、真之の知略と正義感に心服して彼を認めるようになる。翌年、真之は教師を経て軍人となった秋山家の三男、秋山信三郎の援助により勝山学校へ入学。

後に俳人・正岡子規となる少年、正岡升と交友を深め、2人でめまぐるしく変革していく日本の姿を目の当たりにする。時代の気流に乗るべく、東京に住む信三郎の家に身を寄せた真之と升は、兄の貫く質素な生活のなか、東大予備門でさらに研鑽を積む。

そして、西洋列強への危機感を覚えた真之は、学校を退学して海軍への入隊を決意。さまざまな事件を乗り越えながら、やがて勃発する日露戦争の雌雄を決する戦い・日本海海戦を勝利へと導いた海軍中佐秋山真之へと成長していく。

日露戦争物語打ち切り理由!なぜひどいと言われたか解説!まとめ･感想

「日露戦争物語」の打ち切りの噂ですが、残念ながら1部完結で打ち切りです。

 

理由は色々ありますが、前半に力を使いすぎて、後半は読者がひどいと言われるほど評判が悪く、力尽きて打ち切りになったようです。

 

そんな「日露戦争物語」ですが、明治という激動の時代をリアルに描いた前半は評価が高く、特に山県有朋らの政治劇に惹かれた読者も多かったようです。

まだ読んだことがない方は、ぜひ一度手に取ってみてください！きっと面白さを感じてもらえるはずです。

 

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