
「次にくるマンガ大賞」はその名の通り、次にヒットしそうな漫画を決める一般読者参加型のマンガ賞ですが、ノミネート・ランクインしても打ち切りになる作品があります。
そんな「次にくるマンガ大賞2025」にランクイン・ノミネートしたのに打ち切りになった作品とは?
ということで今回は、2025年の「次にくるマンガ大賞」で打ち切りになった作品を紹介します。
目次
次にくるマンガ大賞2025打ち切りまとめ!なぜランクイン・ノミネートで完結したか解説!
コミックス部門3位:超巡!超条先輩(打ち切り)
○掲載順の低迷と読者人気の減退
連載中盤にあたる2024年32号付近から掲載順位が大きく落ち込み始め、34号で18番目まで後退するなど序盤の勢いを維持できず読者人気の減退が目に見える形で現れてしまった。
○爆発力不足
ジャンプでの連載経験が豊富な沼駿先生らしい毎回安定したクオリティのギャグコメディを提供し続けていたものの、新規の読者層を一気に惹きつけて順位を爆発的に押し上げるような劇的な話題性に欠けていた。
○サブキャラの当たりハズレ
犬養警視やエロガキといった非常に強力な人気キャラクターがいた一方で、ヒュージやローボくんのような地味で印象の薄いサブキャラを配置した回もあり、毎話で登場人物の魅力に大きな差が生まれてしまった。
○ストーリー構成の難しさと読者とのズレ
基本となる1話完結型の日常コメディの中に時折複数話構成のシリアスや長めのストーリー展開を試みたものの、これが純粋な一発ギャグを求める読者層の期待との間に埋めがたいズレを生む結果となった。
「超巡!超条先輩」はギャグ漫画としての純粋な面白さを追求したものの、掲載順位の低迷という少年ジャンプの厳しい競争壁を打ち破るには至りませんでした。
こうした様々な要因が複雑に絡み合った結果として、本作は惜しまれつつも連載終了という形での幕引きを迎えることになりました。
熱心なファンからは独自のコメディセンスを支持する声が多かっただけに、この早い段階での終了を残念がる意見も少なくありません。
Webマンガ部門14位:モノクロのふたり(打ち切り疑惑)
○物語の掘り下げ不足と唐突な最終章突入
解決すべき多くの伏線や魅力的な登場人物たちの掘り下げがまだ山積みの状態であるにもかかわらず、第38話において突如として最終章への突入が宣言されたことが読者の間で打ち切りと騒がれている最大の要因となっている。
○作者が明かしたジャンプ+の打ち切り基準
早期終了の危機にあると言われる背景には、作者である松本陽介先生自身が過去にSNS上で明かしていた少年ジャンプ+における連載継続のデッドラインとなる数値や条件が、現在の閲覧数などの状況と完全に一致しているという厳しい現実がある。
○電子の好調を反映しない紙重視の編集方針
熱心に支持するファンの間では、アプリや電子書籍での売上および評価が非常に高いにもかかわらず、依然として紙の単行本の売上データを最重要視して作品の存続を判断する編集部の方針に対して強い憤りや不満の念が渦巻いている。
○作者の限界やテーマによる自発的完結の可能性
大半を占めるネガティブな打ち切り説とは異なり、作者である松本陽介先生が作品の高いクオリティや物語の密度を維持するために、あらかじめ決めていた構成に従って自ら美しく物語を畳む決断を下したのではないかという前向きな推測も一部の読者から上がっている。
「モノクロのふたり」は熱狂的な支持層を獲得しながらも、連載終了にまつわる多くの憶測を呼ぶ形で最終盤の展開を迎えています。
こうした様々な状況証拠や編集部の評価基準を巡る議論が複雑に絡み合った結果として、本作はファンから打ち切りを疑われる形で幕引きへと向かうことになりました。
作品の持つポテンシャルが非常に高かっただけに、もしもこのまま唐突な形で終了してしまうのであれば、今後のメディア展開の可能性も含めて非常に惜しい結果であると言えます。
Webマンガ部門19位:大人大戦(打ち切り危機)
○人気だが売上が低い
土曜日の更新日には常に閲覧数トップ3以内にランクインするほどの高い人気を誇っている作品でありながら、実際の単行本売上やコミックスの購買数へ数字が結びついておらず打ち切りの危機が囁かれている。
○全話無料による弊害
少年ジャンプ+のアプリ内で最新話までいつでも全話無料で読めてしまう閲覧環境が整っているため、多くの読者がアプリ内での無料視聴のみで完全に満足してしまい単行本の購入という直接的な投資に至りにくくなっている。
○テンポが良い分まとめ読み需要がない?
物語のテンポが非常に良くスピーディーに展開される心理戦や意外性のある緻密なギミックが魅力であるものの、サクサクと読めてしまう小気味よさゆえに単行本を購入して一気読みするファンの需要を奪っている。
○絵ではなく面白い設定で楽しませる作品だから
作画は一定の水準に達しているもののそれ以上に奇抜な世界観の構成や先の読めない知略のドラマで魅せる作風であるため、美麗なイラストを鑑賞するために紙や電子の書籍を購入して手元に永続的に残そうという購買動機に繋がりにくい。
「大人大戦」はSNS上での口コミ効果やファンによる自発的な布教活動が非常に活発であるため、今後は単行本の特典充実や限定グッズの展開によって購買意欲を刺激する施策が期待されています。
本編の心理戦が佳境を迎えるにつれて熱心な固定ファンによる支援の動きも強まっており、売上データだけでは測れない作品の底力が今後の連載継続を左右する重要な鍵となるでしょう。
電子書籍の限定描き下ろしエピソードや作者による裏設定の公開などが起爆剤となれば、無料読者層をコアな購入層へと転換させて打ち切り危機を回避する可能性も十分にあります。
なぜ次にくるマンガ大賞2025ランクイン・ノミネートも打ち切りなるか理由を解説
賞の評価軸と商業連載の評価軸の違い
次にくるマンガ大賞のノミネート作品が打ち切りになってしまう最大の理由は、ファンの熱量を測る賞の評価軸と雑誌が求めるシビアな商業連載の評価軸が根本から異なっているためです。
この賞はユーザー参加型であり、既存の熱心なファンによる推しへの投票やSNSでの推薦を中心にランキングが形成される仕組みを持っています。
しかし特に週刊少年ジャンプなどの商業誌において最重要視されるのは、毎週の読者アンケートの結果と単行本のシビアな売上数字です。
熱心なコアファンがどれだけ熱狂的に投票したとしても、雑誌全体の膨大な読者層の中で新規のファンを獲得できなければ数字は伸び悩みます。
SNS上での一時的な盛り上がりが、必ずしも実際の継続的な購買行動や毎週のアンケート票に直結しないという現実が大きな壁となっています。
コアな支持層の投票力だけでは雑誌連載を維持するための商業的な指標を満たせず、結果として早期の連載終了を招いてしまいます。
尖った個性を持つ作品の幅広い読者層への受けにくさ
次にくるマンガ大賞にノミネートされるような尖った個性を持つ作品は、コアな層に深く刺さる反面として雑誌の幅広いライト読者層に浸透せず打ち切りになりやすい傾向があります。
受賞作や候補作の中には、当たり障りのない作品には見られない独自の輝きやニッチな強みを備えているものが数多く存在します。
しかし、連載初期のスタートダッシュにおいて大衆向けのカタルシスを提示できないと、毎週のアンケート競争で即座に不利な状況へ置かれます。
マニアックな層からの後追い評価やファン投票での支持が集まる頃には、すでに雑誌内での掲載順位が最下位付近まで落ち込んでいることも珍しくありません。
目の肥えたファンを唸らせる作劇スタイルが、スピード感や分かりやすさを求めるライトな一般読者層のニーズと噛み合わないというジレンマがあります。
独自の尖った魅力を備えた野心作ほど、大衆性を求められる厳しい商業誌のサバイバルレースにおいて早期撤退を強いられがちです。
雑誌の掲載枠の制限と賞の影響力の限界
次にくるマンガ大賞へのランクインは作品の知名度を大いに高めるものの、それ自体が即座のヒットや連載枠の維持を保証するわけではありません。
マンガ界の登竜門としての性質が強いこの賞は、受賞したからといって爆発的な購買層の拡大にまで直結しないケースが多々見られます。
特に人気作がひしめき合う少年誌の掲載枠は非常に限定されており、長期連載作や確固たる人気作の存在によって常に枠の奪い合いが行われています。
賞を通じて作品を知った人々が実際に単行本を購入し、応援の声を誌面に届けるまでにはどうしても時間的なタイムラグが発生してしまいます。
編集部が求める即時的な数字の改善に賞の認知度が追いつかないため、話題性を獲得しながらも防波堤にならずに終わるのが実情です。
限られた連載枠をめぐる冷徹なビジネスの判断の前では、賞へのノミネートという実績だけでは存続のための決定打になり得ません。
次にくるマンガ大賞2025打ち切り!なぜランクイン・ノミネートで完結したか解説!まとめ・感想
「次にくるマンガ大賞2025」のランクイン・ノミネートされたのに打ち切りになった作品を調べましたが、ジャンプ系統はランクインされるが多い気がします。
やはりランクインで人気だとしてもそれは熱心なファン層からのもので、売り上げに大きく貢献するかは難しいようですね…
しかし、ミネートされるほどの強い熱量を持った作品の数々は、目の肥えた熱心なファンを引きつけるだけの尖った魅力や、確かなクオリティを間違いなく備えていました。
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