奇子打ち切り理由!なぜ連載終了･完結したか徹底解説!

漫画原作の「奇子」はあの手塚治虫先生の作品ですが、「打ち切りで連載終了した？」と言われています。

 

そんな「奇子」連載終了は本当に打ち切りなのでしょうか？ もしそうだとすれば、打ち切り理由は一体何なのでしょうか？

 

ということで今回は、「奇子」の打ち切り理由、なぜ連載を終了したのか解説していきます。

 

奇子打ち切り理由?なぜ連載終了･完結したのか?

「奇子」は長編になる予定だったのですが、打ち切りで終わったようです。

実際に手塚先生によると長編になる予定の作品のプロローグであり、これから本番が始まるところで大人の事情で打ち切りになったようです。

 

この「奇子」の「大人の事情で打ち切り」は未だに判明していません。

手塚先生は通常、作品を途中で終わらせる際に後書きなどで中断の理由を述べています。

しかし「奇子」に関しては一切触れていないため、特別な事情があったと考えられます。

 

そんな「奇子」は「ビッグコミック」で1972年1月25日号から1973年6月25日号まで連載された作品です。

打ち切り理由:奇子が「異常なまま」で終わったから

「奇子」の主人公である奇子が異常なままで、何も報われない終わり方だったので、打ち切りとさらに強めたのかもしれません。

これ打ち切りになったから中途半端な終わり方したけれど本当は奇子を立ち直らせるつもりだったらしい 読みたかった

— 衣央奈 (@jalousis) February 17, 2020

奇子読んだけど思ってたより狂ってなかった。まだあれは序盤？で、打ち切りになったらしいね。続きを読みたいす…

— 宮嶋風花 (@fukamiyajima) February 3, 2016

「奇子」は長編になる予定だったので打ち切りで正常に戻れば、まだまだ奇子が異常だからこそ起こす問題や成長の過程を描く構想があったのかもしれません。

 

しかし結果的に彼女が救われない、異常なまま物語が終わったことで、読者の間では打ち切りの印象が強くなったようです。

打ち切り理由:終盤が急ぎ足でヤケクソEND

「奇子」は終盤が急ぎ足で一気にこれまで因習をやけグソ気味に終わらせたため、打ち切りの印象が強くなったのかもしれません。

 

最後は伺朗の暴走によって家族が穴蔵に閉じ込められ、醜い争いを始めて奇子が高笑い、復習を果たした奇子が穴蔵で生き残り、天下家で一人残された母のゐばが生き残るという結末でした。

 

この急展開により、物語が収束するというよりは強引に幕を下ろされたように感じた読者も多かったようです。

 

また奇子自身のその後について深く掘り下げられることなく終わったため、「もっと続きがあったんだろうな…」と考え、打ち切りの印象を強くさせたのでしょう。

奇子 あらすじ

昭和24年、戦争から復員した天外仁朗はGHQのスパイになっていた。ある時、命令で共産主義者の男の殺人（通称・淀山事件）に関与するが、その男は仁朗の妹・天外志子の恋人であった。

さらに事件関与後、血のついたシャツを仁朗が洗っている時、近所に住む知的障害者の少女・お涼と、自分の父親と兄嫁との間にできた少女・奇子がそれを見てしまう。仁朗はお涼を口封じのため殺し逃亡する。奇子は一族の体面のために肺炎で死亡したことにされ、天外家の土蔵の地下室に幽閉されたまま育てられる。

登場人物の性格と利害関係が複雑に絡み合い、世間に知られることなく時は過ぎる。やがて戦後の不穏な空気は薄れ、高度経済成長の時代を迎え、道路計画が持ち上がる。これを機に、物語は大きく展開する。

奇子打ち切り理由!なぜ連載終了･完結したか徹底解説!まとめ･感想

「奇子」の打ち切りの噂ですが、どうやらプロローグあたりで終わってしまったようです。

 

そのため本来なら異常な生活で異常になった奇子が、どんな物語を経て正常に戻っていくのか、成長するのか描かれたのかもしれません。

 

そんな「奇子」は一族の因習を描かれたドス黒いもので胸糞が悪いですが面白いです。

まだ読んだことがない方は、ぜひ一度手に取ってみてください！きっと面白さを感じてもらえるはずです。

ちなみに「オリジナル版」だとラストが少し違うので読み比べてください。

 

 

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