カガミガミ打ち切り理由!なぜ連載終了･完結したか考察!

「カガミガミ」は「サイレン」で知られる岩代俊明先生の作品ですが、「打ち切りで連載終了したのでは？」と言われています。

 

そんな「カガミガミ」は本当に打ち切りなのでしょうか？もしそうだとすれば、打ち切り理由は一体何なのでしょうか？

 

ということで今回は、「カガミガミ」の打ち切り理由、なぜ連載を終了をしたのか解説していきます。

 

カガミガミ打ち切り理由!なぜ連載終了･完結したのか?

「カガミガミ」は残念ながら打ち切りだったようです。

 

そんな「カガミガミ」は「週刊少年ジャンプ」2014年28号に掲載された読み切り「式神トワイライトデイズ」が原型で、同誌2015年11号から同年51号まで連載されました。

打ち切り理由:王道要素の組み合わせが狙いすぎて新鮮味に欠けた

「カガミガミ」はショタ主人公の式神変身やマスコットキャラなど王道要素を安易に集めた結果、全体に「狙いすぎ感」が漂い、新鮮味が欠けて打ち切りと受け止められる最大の要因です。

 

ショタの少年主人公、式神を憑依させての変身、マスコット的な白天丸など、人気が出そうな要素を詰め込んだものの、全体がテンプレっぽく感じられました。

 

週刊少年ジャンプのように新連載は第一印象の強さが重要となる場で、既視感のある構成や定番の要素の寄せ集めに見えると「新鮮さで負ける」ことになりやすく、結果として掲載順位が伸び悩んだ可能性が高いです。

 

作者の力量は絵作りや構成に安定感がある一方で、線の勢いで読者を掴むタイプの画面作りではないため、表紙や扉絵を通じた即効性のあるアピールに弱く、誌面で埋もれやすい事情がありました。

 

また能力設定や世界観は丁寧に作られているにもかかわらず序盤でそれを十分に見せ切れず、読者が「あとで良さが出るだろう」と評価を先送りしがちになった点も不利に働きました。

 

「狙いすぎ感」と受け取られる要素が散見されたこともあり、ジャンプの短期的なアンケート勝負においては、自由で突飛な発想や強い印象を残す作品に票が集まりやすかったことが不運でした。

 

要するに丁寧で王道的な作りは長所である一方、ジャンプという土俵では初動で強烈に認知されないと生き残りにくく、カガミガミはその狭間にはまってしまったと言えます。

 

作品自体を評価する声は根強く残っているものの、当時の激戦環境の中で「光りにくかった」ことが短命の一因となったわけです。

打ち切り理由:展開が急で物語が迷走しているように見えたた

「カガミガミ」は連載の途中で学園編が始まり、その直後に協会内の組織抗争や大規模なトーナメント展開へと急展開したため、読者には物語の方向性が頻繁に変わるのが迷走感に見え、打ち切り感を強める要因となりました。

カガミガミ、みえるひと以来のファンだっただけに、全体的に迷走してた感じが辛かった。色々な展開に手を出してみて、どれも本筋にきちんと融合できてない。

— さいとし (@sightsea) July 24, 2016

カガミガミ、どの立場からも学園ものでいきたいのかなんなのかわからんくて迷走してた感がよくなかったという意見は一致してるから喧嘩にならなくていいですね

— 空晶 (@kusyo93) November 22, 2022

私はカガミガミ？の迷走っぷりが好きでした。急に新キャラ大量に出てきて、トーナメント始まったら途中で強制終了。
そのまま最終決戦で終わりジャンルが最後まで不明だったけど　なんか作者が可哀想でした。

— ゴブリン (@goburin98) July 9, 2021

学校に行く展開は人体模型の仲間入り以外に意味が薄く、その後すぐに協会内のトーナメント戦に入り、知らないキャラが異常な数増えました。

ヒロインがおいてけぼりになり、味方キャラが少ないため盛り上がりに欠け、行き当たりばったりな印象が強まりました。

 

そんな学園での小さな日常やキャラクター同士の関係性を丁寧に積み上げる前に新キャラや設定が大量投入され、結果的に読者が登場人物を覚えきれなかったり、物語の主軸がどこにあるのか見失ってしまう場面が増えました。

 

この種の急激な路線変更は編集側の早期テコ入れの影響と推測され、掲載順位改善のためにバトル色を強める判断が入った可能性がありますが、作者が本来得意とする静かな心理描写や雰囲気重視の作風が薄れてしまったことがファン離れを招いた面もあります。

 

またトーナメント導入によって新たに投入された対戦キャラたちが即戦力として機能しきれず、展開が一気に「消化試合」めいた印象になると読者の関心が冷めやすく、盛り上がりが分散してしまいました。

 

もし初動で世界観や主要キャラの厚みをもっとじっくり描けていれば、後のトーナメントでのドラマ性や緊張感もより活かせた可能性が高く、結果として作品の評価は変わっていたかもしれません。

 

展開の急激さは短期的な順位上昇を狙った策と思われますが、迷走の代償として作品の芯が見えづらくなり、読者の支持を継続的に得れずに打ち切り説を強める重要な要因の一つになっています。

打ち切り理由:「お姉さんと異能ショタ」バディの早期打ち切りジンクス

序盤の魅力であった「お姉さんとショタのバディ関係」が作品の大きな売りであったにもかかわらず、中盤以降はヒロインの出番や掛け合いの見せ場が減り、その結果として読者に強く刺さる関係性が薄れてしまったことが作品にとって痛手になりました。

「カガミガミ」さんを偲んで。
お友達に「『お姉さんと異能ショタ』で始まった作品は高確率で打ち切られる」ってお話しして、ボクの中のジンクスをより強固なものにしてくれた作品。
最近は「『四神』出す」よりも危険なフラグかもしれないとも思ってる。#Weeklyjump

— Twibum (@Twibum) June 28, 2016

バディものとしての親密さや保護者的な優しさ、掛け合いのコメディ性などは読者の感情移入を促す有力な武器になりうる一方で、組織要素や大量のライバル、マスコット路線が前面化したことでその軸がぼやけてしまったのです。

 

しかも同ジャンルで「おねショタ構図」が短命に終わる例がいくつか語られており、カガミガミもそうしたジンクスに巻き込まれた形で、ヒロインの魅力が生かされないまま話が進んだことが「惜しい」と語られています。

 

作品の中心にあるべき二人の関係が描かれにくくなると、読み手が感情的な投資をするポイントが減るため、アンケートなどでの支持率に直結してしまうのがジャンプ連載の厳しい現実です。

 

ヒロインの立場を守りつつ物語を深めるための工夫があれば違った流れも期待できたと多くの読者が感じており、制作側の方針転換が結果的にその機会を失わせてしまったとの見方があります。

 

結局のところバディという作品の核を十分に育てられなかったことがファン層の固定化を妨げ、短期打ち切りにつながる一因になったと評価されています。

打ち切り理由:同時期の「ブラッククローバー」が強すぎた競争環境

「カガミガミ」と同時期に連載開始の「ブラッククローバー」が早い段階から明確な勢いを見せ、王道バトル枠で強い支持を集めた結果、読者の注目がそちらに集中しやすく、同ジャンル内での比較において「カガミガミ」は相対的に立場を弱めてしまった面があります。

カガミガミ、全五巻。ジャンプで当時連載してた時ブラクロが丁度連載始まっててブラクロの勢いに負けて打ち切りになってしまったけど、めちゃくちゃいい最終回だったしめちゃくちゃ面白かったな…… https://t.co/mRdmTv8Fmp

— し る ば ぁ ?? (@sirubala_711) December 26, 2019

カガミガミとブラクロの作者は師弟関係らしいけど、同時期に連載開始して師匠のカガミガミが崖っぷち、弟子のブラクロがわりと好調というまさに諸行無常の響きあり。

— けもののけ (@kemomomoke) June 21, 2015

ブラクロはとにかく批判覚悟で売れるためだけの展開を続けたから評価が安定してじっくり話を作れるようになったし、濃いキャラ達を活かせるようになった。逆にカガミガミの場合は何が売れるか模索しているうちに迷走してそのまま消えてしまった感がある。ジャンプのサバイバルから学べる事は多い。

— 石人(isijin) (@isijin_san_0907) December 28, 2015

「ブラクロ」は初動から王道策を強めつつもスピード感と演出で読者を引き込み、掲載順位や話題性で優位に立ったため、同時期で比較される「カガミガミ」は勝ち目が薄くなっていったのは避けられない現象でした。

 

さらに師弟関係という背景が熱心なジャンプファンの間で話題性を生みつつも、弟子の作品の勢いが師匠の作品の立場を相対化させてしまうという皮肉な構図が生まれ、外野の評価や期待が逆にプレッシャーとなって作用した側面もあるかもしれませんね。

 

「ジャンプ」という競争の激しい舞台では「類似ジャンルでの差別化」が重要ですが、「カガミガミ」は王道路線と作家性の折り合いをつけきれず、「ブラクロ」の鮮烈さに埋もれてしまった点が打ち切りの一因と言えます。

 

作品のクオリティを支持する声は多かったものの、同時代の強力なライバルの存在が運的不利を生み、掲載継続の判断において不利に働いたのは否めません。

 

このよう、内部的な問題だけでなく外部環境の厳しさも重なり、結果としてカガミガミは短命に終わってしまったと総合的に解釈できます。

運とタイミングが作品の命運を左右した一例として語られる理由がここにあります。

カガミガミ あらすじ

勇敢なる式神つかいと心優しき探偵の物語、開幕!!
都内の櫻ヶ守公園内で起きた、4人の少年のバラバラ殺人事件!!

人の手では到底なしえない犯罪に、調査のため、式神つかいの少年・嘉神恭介が派遣される。

現場で出会った探偵の美好マコと共に犯人を捜し始める恭介。
だが、彼らに犯人の危険な式神が襲いかかり…!?

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カガミガミ打ち切り理由!なぜ連載終了･完結したか考察!まとめ･感想

「カガミガミ」の打ち切りの噂ですが、残念ながら打ち切りになったようです。

 

あと、もう少しでしっかり完結しそうだった「サイレン」連載後であり、3度目の正直として連載した作品ですが、色々と迷走してしまったんですよね…

加えて、「サイレン」のファンからは“似ている要素”を期待される一方で、実際にはテイストが異なる部分も多く、そのギャップが評価の揺れにつながったとも言われています。

 

しかし、さすが岩代俊明先生の作品なだけあり、もっと丁寧に描いていればキャラクター同士の関係性や異能バトルの魅力がさらに深まり、長期連載に成長できるだけの素材は十分そろっていたようにも感じられます。

まだ読んだことがない方は、ぜひ一度手に取ってみてください！きっと面白さを感じてもらえるはずです。

 

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