ダブルアーツ打ち切り理由!なぜ連載終了･完結したか徹底解説!

「ダブルアーツ」は後に「ニセコイ」などのヒット作を生み出した古味直志先生のジャンプ初連載作品ですが、「打ち切りで連載終了した！」と言われています。

 

そんな「ダブルアーツ」連載終了は本当に打ち切りなのでしょうか？ もしそうだとすれば、打ち切り理由は一体何なのでしょうか？

 

ということで今回は、「ダブルアーツ」の打ち切り理由、なぜ連載を終了したのか解説していきます。

 

ダブルアーツ打ち切り理由!なぜ連載終了･完結したのか?

「ダブルアーツ」は残念ながら打ち切りのようです。

そんな「ダブルアーツ」は「週刊少年ジャンプ」2008年17号から41号まで連載されていた作品です。

打ち切り理由:展開の遅さとマンネリ化

「ダブルアーツ」はシスター協会の本部を目指す旅が物語の軸でしたが、序盤の展開が非常に遅かったことが大きな問題でした。

 

最初の町を出るのに2巻もかかり、隣町での話が長引いたため、読者はテンポの悪さを感じやすかったようです。

ジャンプ連載ではテンポの良さが重要視される中、1～2巻をかけてようやく隣町に移動するという遅さは致命的でした。

 

さらに道中でガゼルと戦う展開が中心となり、ストーリーが単調でマンネリ化してしまったとの指摘もあります。

 

もっと早く旅を進めて多様な町や敵との出会いを描いていれば、読者の興味を持続できたかもしれません。

打ち切り理由:設定の一貫性の欠如と矛盾

「ダブルアーツ」の作中の設定には多くの矛盾があり、読者の違和感を誘う要因となりました。

 

例えばトロイという病気が重要な要素であるにも関わらず後半で無視されたり、シスターのエルレインが感染を恐れずに露出する場面があったりしました。

またシスターの立場や人々との関係性も一貫性がなく、忌避されていたはずが急に親しげになる場面もありました。

 

さらに敵の暗殺部隊が親切で接近戦を挑むなど、緊張感に欠ける描写も目立ち、危機管理の甘さが物語の説得力を下げました。

こうした一貫性の欠如が、物語の深みを損ない、読者の離脱を招いた可能性があります。

打ち切り理由:画力不足と視覚的な問題

「ダブルアーツ」は作者の古味直志のデビュー作であるるがゆえに、画力不足が指摘されることが多かったようです。

 

人物の位置関係が不自然に変わったり、背景の一貫性が欠けたりするなど、視覚的な混乱が生じていました。

 

近年の人気漫画は画力の高さが求められる傾向にあるため、この点が読者人気を得る上での障壁になったと考えられます。

 

ただし、古味先生は後の「ニセコイ」で画力が向上しており、連載が続けば改善が見られたかもしれません。

打ち切り理由:バトルとキャラクター成長の見せ方が不十分

「双戦舞(ダブルアーツ)」という設定はユニークで可能性がありましたが、それを活かしきれていませんでした。

読者の印象にも残りにくく、ジャンプ作品に求められる“強敵との熱い戦い”という要素が弱かったことが否めません。

 

また主人公たちが使う「双戦舞(ダブルアーツ)」というバトルスタイルは発想としてはユニークでしたが、その成長過程や強さの段階が分かりづらく、少年漫画における「キャラの成長を楽しむ」醍醐味に欠けていました。

 

さらにキリの「創造技術」という設定も活かされる場面が少なく、設定倒れになっていた印象があります。

バトルを通じた能力開花やパワーアップの描写がもっとあれば、物語に厚みが出ていたかもしれません。

 

キャラの掘り下げやバトル演出の工夫が不足していたことは、読者の心をつかみきれなかった大きな要因のひとつだと考えられます。

打ち切り理由:敵キャラの弱さと魅力不足

「ダブルアーツ」では敵キャラが不自然な行動が多く、弱そうで魅力的に見えなかったようです。

 

例えば、物語の敵であるガゼルたちは暗殺部隊であるにも関わらず、正面から登場したり接近戦を挑んだりと不自然な行動が多く見られました。

 

またキャラとしての個性や強さにも乏しく、読者に印象を残す敵がほとんどいなかったことも問題点です。

 

少年漫画においては強く印象的なライバルや敵キャラの存在が重要であり、その点で「ダブルアーツ」は弱かったと言えるでしょう。

物語を引き締めるべき敵が、物足りないまま退場していった点が打ち切りの一因と考えられます。

打ち切り理由:危機感や行動に説得力がない

「ダブルアーツ」ではトロイという恐ろしい病が蔓延する世界であるにもかかわらず、キャラたちの行動には危機感が薄く感じられました。

 

特にヒロインのエルーが町中を1人で歩いたり、感染を恐れる描写が甘いと感じられる場面が多かったです。

 

そのため「一刻も早く本部に向かうべきでは？」という読者のツッコミに答えられるような展開が欠けていました。

シリアスな状況でありながら、キャラの行動が軽く見える点が物語の説得力を損なっていました。

打ち切り理由:ライバル漫画の強さと時期の悪さ

2008年の「週刊少年ジャンプ」は「ONE PIECE」「NARUTO」「HUNTER×HUNTER」など人気作品がひしめく激戦区で、「ダブルアーツ」では太刀打ち出来なかったようです。

 

さらに直前に連載開始した「ぬらりひょんの孫」や「トリコ」「黒子のバスケ」などの新作も勢いがあり、読者アンケートで上位を獲得するのは至難の業でした。

 

そのためダブルアーツは時期的にライバルが強すぎたため、相対的に注目を集めにくい状況にあったと言えます。

加えて、お色気要素が少なくファンタジー路線に徹したことも、ジャンプ読者のニーズに合わなかった可能性があります。

打ち切り理由:コメディーとシリアスのバランスが崩れていた

「ダブルアーツ」は物語にはユーモアのある描写も多く、コメディパートには一定の評価がありました。

 

しかしシリアスなテーマを扱う一方で、行動や展開に緊迫感が伴わず、バランスが崩れていたという意見も多いです。

 

真剣な局面でもキャラのリアクションが軽く、作品全体のトーンが不明確になっていたのも問題です。

 

読者にとって感情移入しにくい構成となっていたことが、打ち切りにつながった一因と言えるでしょう。

ダブルアーツ あらすじ

あんたがこの手をとったらオレはもう絶対その手は離さない!!

死の病「トロイ」が蔓延する世界――巡回僧のエルーは、病の発作を起こし死にかけた所を少年・キリに救われる。
何故か彼と“手を繋いでいる間”だけは発作を止められることがわかり…!?

ダブルアーツ打ち切り理由!なぜ連載終了･完結したか徹底解説!まとめ･感想

「ダブルアーツ」の打ち切りの噂ですが、残念ながら打ち切りのようです。

 

読者からは一定の支持を受けていたものの、掲載順位の低迷やアンケート結果の不振が続いたと考えられます。

ユニークな設定や世界観は評価されていた一方で、少年漫画としての盛り上がりに欠けた点が課題でした。

 

そんな「ダブルアーツ」ですが、キャラクター同士の掛け合いやコメディ要素には光るものがあり、根強いファンも存在します。

作者・古味直志先生の後の代表作「ニセコイ」の成功からも分かるように、ポテンシャルは十分にあった作品でした。

 

まだ読んだことがない方は、ぜひ一度手に取ってみてください！きっと面白さを感じてもらえるはずです。

 

 

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