
「週刊少年ジャンプ」では大ヒット作品でも最終話に表紙のメインにならない伝統があり、むしろ表紙の隅に描かれることはヒットして完結したステータスと思っています。
しかし、なぜこれだけヒットしたのに「週刊少年ジャンプ」では最終話に表紙のメインに飾ることはしないのでしょうか?
ということで今回は、「週刊少年ジャンプ」でヒットしたのに最終話に表紙メインを飾らない理由、逆に表紙メインを飾った異例の漫画はあるのか紹介します。
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目次
ジャンプで最終回なのに表紙にならない理由!最終話でこち亀の異例は他にはある?
ジャンプで最終回なのに表紙にならない理由
「週刊少年ジャンプ」の表紙は「これからの新連載・現行連載作品」を優先する場所という編集部の方針があり、完結する漫画は「過去のもの」として、表紙ではなく敬意を払って巻頭カラーやセンターカラーなどで扱われることが多いようです。
「たとえば、ジャンプでは等しく新連載は表紙とします、たとえ雑誌の売り上げがさがったとしても表紙にします。どれだけ人気があっても、完結済の作品を大きく特集したり押し出すことはありません。ジャンプ+も同じ精神で編集していますので、ほかの漫画アプリでは過去の名作に大きな宣伝費をかけて読者を集めてマネタイズしますが、ジャンプ+は、基本的にはほとんどしません。それもそんな理由が大きいです」
引用:https://www.oricon.co.jp/news/2240519/full/
編集部が持つ次世代のヒット作を育てるという強い理念は、過去の歴史を振り返っても徹底されており、社会現象となった「鬼滅の刃」「呪術廻戦」などの大ヒット作であっても最終回号で表紙を飾ることはありませんでした。
例外的に単独表紙で完結を迎えたのは長期連載の象徴である「こち亀」が極めて稀なケースに限られており、読者に対して常に新しいワクワクを提供するという雑誌の伝統が守られ続けています。
このような編集部の方針に対してSNSではファンから冷遇であると残念がる声が上がる一方で、長年のポリシーを知る読者からは新連載を優先するいつもの慣例であるとして納得する冷静な意見も多く見られます。
最終回を迎える作品には前号での巻頭カラーや特集ページといった形で十分な配慮と敬意が払われており、目先の売上至上主義にとらわれず長期的な雑誌運営を見据えたこの姿勢こそが次なる名作を生み出す原動力となっています。
ジャンプで最終回なのに表紙になった漫画は「スラムダンク」「こち亀」のみ?
調べた限り、「週刊少年ジャンプ」で伝統・ポリシーを壊してまで表紙を飾った漫画は「スラムダンク」「こち亀」の作品のみのようです。(もしそれ以外もあるなら教えてください…)
両作品とも「通常の完結」ではない特別事情があり、スラムダンクは「第1部完」、こち亀は「記録更新+40年」といった単なる人気終了ではなく歴史に残るマイルストーンだったようです。
スラムダンク(井上雄彦)
最終回掲載号:1996年6月発売のWJ27号
表紙:スラムダンクがメインで飾られ、巻頭カラー
【主な理由】
- 「第1部完」扱いだったこと:本誌最終ページに「第一部完」と明記(単行本ではなし)。完全完結ではなく、区切りとしての最終回で、続編(第2部)の可能性を残した形で編集部も「既刊扱い」として扱い、厳密な「最終回」例外として位置づけやすい
- 当時の爆発的人気:バスケブームを巻き起こし、WJ歴代最高部数(653万部)達成などの社会現象起こし、インターハイ山王戦などのクライマックスが話題を呼び、作品の象徴的なピークで締めくくるのに相応しい華やかな扱いになったと見られる
- 作者・編集部の意向:井上雄彦先生が「続きはやりたい」とコメントしており、完全終了ではなく「再会の日まで…」という煽り文もあり、ファンサービス的な要素が強かった
「スラムダンク」は完全な完結ということではなく「第1部完」という特殊事情を活かした例外で、最終話も表紙メインを飾ったようです。
それだけでなく、バスケブームを起こした社会現象をお越し、WJ歴代最高部数(653万部)達成として多く貢献したことも影響していると思われます。
こちら葛飾区亀有公園前派出所(秋本治)
最終回掲載号:2016年9月12日発売のWJ42号
表紙:両さん(両津勘吉)をメインに、全連載作家が描いた「両津勘吉19変化」などの豪華仕様(金銀箔加工など)。巻頭カラーもこち亀。
【主な理由】
- 連載40年・200巻・ギネス世界記録:「最も発行巻数が多い単一漫画シリーズ」として認定された不滅の大記録であり、WJの歴史そのものを象徴する超長期連載の完結を特別に祝う必要があった
- 40周年記念超メモリアル特大号:連載終了発表が40周年イベントと連動し、表紙・中面で全作家が両さんを描く「両津勘吉19変化」、第1話オールカラー31ページ、ポスター、隠し要素、プレゼント企画など、ファン・作者・WJ全体への感謝と花道を重視した特別号
- 国民的漫画としての功績:WJの看板として長年貢献した功労者扱いで、編集部が「不倒不滅の大記録」として唯一無二の作品と位置づけ、例外を認めた形
「こち亀」は40年も連載し続けた大功労者であり、「最も発行巻数が多い単一漫画シリーズ」として認定された不滅の大記録と二度とWJでは起きない記録を打ち立てた敬意を払って例外を認めて最終回で表紙メインを飾りました。
実際に表紙・中面で全作家が両さんを描く「両津勘吉19変化(金銀箔加工など)」に、第1話オールカラー31ページなどこの号だけは「こち亀」が独占した形で有終の美を飾ったのです。
ジャンプで最終回なのに表紙にならない理由!最終話でこち亀の異例は他にもある?まとめ・感想
「週刊少年ジャンプ」で大ヒットしても最終回で表紙メインを飾らないのは、売上が落ちても将来を担う作家を重視する編集部の方針がそうさせていました。
もちろん最終回を飾る漫画作品に敬意を払い、巻頭カラーで堂々と完結させていますので、決して大ヒットしても終わる漫画だからおざなりにしたということではありませんのであしからず。
その中でも「スラムダンク」は第1部で続く前提だから表紙を飾り、二度と成し遂げることができない大功労者である「こち亀」だけは最終回で表紙メインだけでなく、この号だけは「こち亀独占」を編集部が許したのでした。
みなさんも、大ヒットした漫画なのに「週刊少年ジャンプ」で表紙のスミに置かれたのは、むしろ大ヒットした漫画という証ということで誇って前向きに考えましょうね!
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