
漫画原作の「ものの歩」は「週刊少年ジャンプ」で連載していた作品ですが、「打ち切りで連載終了したのでは?」と言われています。
そんな「ものの歩」は本当に打ち切りなのでしょうか?もしそうだとすれば、打ち切り理由は一体何なのでしょうか?
ということで今回は、「ものの歩」の打ち切り理由、なぜ連載を終了をしたのか解説していきます。
目次
ものの歩打ち切り理由!なぜ連載終了・完結したのか?
「ものの歩」は残念ながら全43話の5巻で打ち切りだったようです。
そんな「ものの歩」は「週刊少年ジャンプ」で2015年42号から2016年34号まで連載していました。
打ち切り理由:アンケート順位の低迷と将棋ジャンルの商業的な厳しさ
「ものの歩」が打ち切りになった最大の理由は、週刊少年ジャンプにおける読者アンケートの順位が長期にわたって低迷し、単行本の売上も期待された水準に届かなかったことにあります。
ものの歩はこれから展開しそうだったのに打ち切りになったのは残念でした。
打ち切りのあとすぐに藤井聡太さんが人気でたのでジャンプ編集部は判断早すぎたね。
キャラも良かった。— さばみずに (@JOnVSS9ros1VuDt) March 16, 2026
ジャンプは徹底した人気至上主義を採用しており、掲載順位が下位に固定されると、物語の展開にかかわらず連載継続が困難になる厳しいシステムが運用されています。
特に将棋というジャンルは、専門用語の難解さや対局中の心理戦を視覚的に表現する難しさから、少年誌で長期連載を勝ち取るのが極めて難しい「不毛地帯」の一つとされてきました。
加えて連載当時はまだ世間一般で空前の将棋ブームが巻き起こる直前の時期であり、時代の大きな波を捉えきれなかったという不運なタイミングも重なっています。
もし藤井聡太さんの活躍による社会的な盛り上がりが数年早く訪れていれば、編集部の判断もまた違ったものになっていたのではないかと惜しむ声が現在も後を絶ちません。
結果として、商業的な成功をアンケートという具体的な数値で証明し続けることができず、看板作品としての勢いを見せられないまま幕を閉じることとなりました。
雑誌全体のバランスや新連載との兼ね合いを考慮した結果、編集部としてはこれ以上の継続は難しいというシビアな経営判断を下さざるを得なかったのが現実と言えます。
打ち切り理由:物語を牽引する絶対的なライバルの不在
「ものの歩」は作品の評価を分けた大きな要因として、主人公である高良信歩と対等に競い合い、読者の熱量を引き出す「宿命のライバル」が物語の骨格に欠けていた点が挙げられます。
成長物語においてライバルの存在は不可欠ですが信歩の前には彼の成長を長期にわたって刺激し、読者が対決を心待ちにするような象徴的な相手が長らく現れませんでした。
かつて同誌で大成功を収めた「ヒカルの碁」における塔矢アキラのような、主人公の才能を認めつつも激しく火花を散らす関係性が築けていれば、展開はよりドラマチックになったはずです。
作中では大会ごとに新たな対戦相手が登場しましたが、その場限りの決着で終わるエピソードが多く、物語全体を貫くような緊張感を維持するには至りませんでした。
連載の終盤になってようやく強力なライバル候補が姿を見せましたが、その直後に打ち切りが確定してしまったため、両者の対決という最大の伏線を回収することは叶いませんでした。
作者自身もあとがきにおいて、そのタイミングで登場したキャラクターを「不運」と表現しており、ライバル不在という弱点が解消される前に終了が決まった悔しさを滲ませています。
主人公に感情移入し、その勝利を強く願わせるための「壁」となるライバルが不在であったことは、読者の継続的な支持を繋ぎ止めるうえで大きなマイナスとなりました。
打ち切り理由:シェアハウス設定を活かしきれなかった群像劇の不足
「ものの歩」は魅力的な舞台装置であったはずのシェアハウス「かやね荘」の同居人たちについて、その背景や人間ドラマを十分に深掘りできなかった点もファンの間で惜しまれています。
プロ棋士を目指す奨励会員たちが一つ屋根の下で切磋琢磨するという設定は、各キャラクターの葛藤や挫折を丁寧に描く群像劇として非常に高いポテンシャルを秘めていました。
しかし物語の焦点が次第に外部の大会や個別の試験へと急激にシフトしたことで、同居人である金や銀といった個性豊かな面々の存在感が相対的に薄れてしまいました。
将棋の駒の名を冠した仲間たちが、それぞれの過去や弱さを乗り越えていくエピソードをもっと厚く描いていれば、作品の情緒的な魅力は格段に増していたはずです。
主人公の成長スピードを優先するあまりに周辺の人間関係が置いてけぼりとなり、読者が期待していたシェアハウスならではの濃厚なドラマが提供されきりませんでした。
「3月のライオン」などの成功例に見られるような、将棋を通じた深い人間賛歌を「かやね荘」という舞台で展開できていれば、より広い層の読者を獲得できた可能性があります。
魅力的なキャラクターを多数抱えながらも、それらを物語の主軸に組み込んで人気に繋げることができなかった点は、構成上の大きな課題であったと分析されています。
打ち切り理由:最も期待された奨励会編への突入と唐突な完結
「ものの歩」は物語のボルテージが最高潮に達するはずの「奨励会編」が始まった直後に連載が終了したことは、多くの読者に未完のまま断ち切られたような強い不完全燃焼感を与えました。
ものの歩は主人公がプロ目指して奨励会入って師匠も見つけてさあこれからって時に打ち切り宣告食らってしょうがなく眼鏡くんのプロ入りエピソードで終わらせたんやろなぁって感が物悲しい
— パルムンク (@suwaharu07) July 27, 2016
高校生大会編までは着実に勢いを積み上げていましたが、プロ棋士への過酷な登竜門である奨励会入会試験という本番の舞台に立った瞬間に物語の幕が引かれてしまいました。
作者自身も奨励会編こそが物語の真骨頂であると意気込んで描いていたため、これから面白くなるというタイミングでの終了は非常に不自然で唐突な印象を拭えません。
これから本格的に描かれるはずだった伏線や、信歩がプロの世界で苦闘し成長していく将来の姿がすべて白紙となり、足早な幕引きとなったことが打ち切りという認識を強めています。
読者は主人公が本物のプロの舞台でどのような景色を見るのかを楽しみにしていましたが、その期待が絶頂に達したところで物理的な連載枠の都合により終了となりました。
あと数話分、あるいは単行本一冊分ほどの余裕があれば、より納得感のある大団円を用意できたかもしれませんが、ジャンプの過酷な枠争いがそれを許しませんでした。
結果的に、最も描きたかったであろうクライマックスを十分に描けなかったことは、作者にとっても読者にとっても非常に惜しまれる結末となったと言えます。
打ち切り理由:外部要因としての諸事情とネット上のイメージ
「ものの歩」の作者が最終巻のあとがきで語った「諸事情」という言葉や、連載当初から続いていたSNS上での振る舞いが、作品のイメージに間接的な影響を与えた可能性も指摘されています。
単行本5巻のあとがきでは、本来描きたかったキャラクターのエピソードや回収できなかった伏線が多く残っていることが明かされ、不本意な形での終了であったことが推察されます。
また連載初期から作者のSNSにおける発言がインターネット上で物議を醸し、作品そのものの内容とは無関係な部分でネガティブな注目を集めてしまった経緯がありました。
こうした外的な要因が読者アンケートの具体的な数字にどこまで直結したかは不明ですが、一部の読者の間で作品に対する心理的な障壁を作ってしまった側面は否定できません。
「新人としての謙虚さに欠ける」といった批判的なイメージが先行したことで、純粋に作品を応援しようとする空気感に水を差してしまった可能性が一部で語られています。
もちろん、最大の要因はあくまでも紙面上での人気不足ですが、こうした周辺事情が作品の寿命をわずかに縮める結果に繋がったと考えるファンも少なくありません。
多角的な要因が複雑に絡み合った末に、読者からの絶対的な支持を確固たるものにする前に打ち切りという厳しい現実を突きつけられる形となりました。
ものの歩 あらすじ
高校に入学したばかりの信歩が手違いで入居したのはプロの棋士を目指す者が集まるシェアハウス"かやね荘"。
将棋マニア達との奇妙な同居生活を通じて、信歩は「将棋」の世界に足を踏み入れることに!!
今、打たれた一枚の歩。
その進む先に拓かれる景色は...!?
ものの歩 作者・池沢春人おすすめ漫画
【クロガネ】
運動神経ゼロの少年・黒鉄ヒロトは、ヒーローに憧れる高校一年生。
剣道部の少女・ツバメから女剣士の幽霊の話を聞いた帰り道、何と噂の“刀条さゆり”の霊に襲われて…!?
【ノアズノーツ】
「学校なんて大人になるまでの暇つぶし」――
横浜の高校生・寿未来(ことぶきみらい)は、ある日通りがかりに「謎の石」を拾う。
後日、未来の前に現れたのは、歴史の謎を追う考古学者のノア教授!「俺が直々に授業をしてやる」と連れてこられた先には、10万年前の横浜・みなとみらい遺跡が…!?
世界中の「未来遺物(ノーツ)」を集め、人類の絶滅(ループ)を食い止める!
「歴史的」冒険考古学ファンタジー開幕!!
ものの歩 打ち切り理由!なぜ連載終了・完結したか考察!まとめ・感想
「ものの歩」の打ち切りの噂ですが、全5巻で健闘しましたが打ち切りで終わってしまったようです。
将棋という「週刊少年ジャンプ」でハードルが高い題材であり、中々群像劇を描いてもひと伸びできなかったのが原因かと思われます。
しかし、池沢春人先生が描くキャラクターたちの熱量は非常に高く、将棋に全てを懸ける少年たちの友情やライバル関係は、王道のスポーツ漫画のような爽快感を持って読者に届けられていました。
特に、全くの初心者だった主人公の信歩が、将棋を通じて居場所を見つけ出し、仲間たちと切磋琢磨しながら成長していく姿は、将棋を知らない層からも温かい支持を得ていたと言えるでしょう。
まだ読んだことがない方は、ぜひ一度手に取ってみてください!きっと面白さを感じてもらえるはずです。
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