
漫画「大相撲刑事(おおずもうデカ)」は「週刊少年ジャンプ」で連載された相撲×刑事という異色のギャグ漫画ですが、打ち切りだったのか気になっている人もいるのではないでしょうか。
そんな「大相撲刑事」は本当に打ち切りなのでしょうか?もしそうだとすれば、打ち切り理由は一体何なのでしょうか?
結論から言うと、「大相撲刑事」は1992年に全11話で連載を終了した打ち切り作品です。
ということで今回は、「大相撲刑事」の打ち切り理由、なぜ出オチと言われ短期で連載終了したのか解説していきます。
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大相撲刑事打ち切り理由!なぜ出オチと言われ短期終了したのか?
「大相撲刑事」は1992年40号から49号まで連載され、全11話・単行本全1巻で幕を閉じた打ち切り作品です。
そんな「大相撲刑事」は週刊少年ジャンプ(集英社)で1992年40号から49号まで連載されました。
| 作品名 | 大相撲刑事(おおずもうデカ) |
|---|---|
| 作者 | ガチョン太朗 |
| 掲載誌 | 週刊少年ジャンプ(集英社) |
| 連載期間 | 1992年40号?49号 |
| 話数 | 全11話(「?場所」と数え、最終回は「千秋楽」) |
| 巻数 | 全1巻 |
| 読み切り | 週刊少年ジャンプ1991年オータムスペシャル、本誌1992年14号 |
| ジャンル | 相撲×刑事のギャグ漫画 |
打ち切り理由:不条理ギャグが読者に刺さらなかった
「大相撲刑事」が打ち切りになったのは、シュールすぎる不条理ギャグが多くの読者に刺さらなかったからです。
作者のガチョン太朗先生は、ジャンプのギャグ漫画新人賞「GAGキング」で第2回の残念賞を受賞した経歴の持ち主です。
作中では、大関が逮捕した犯人に「木工用ボンドと登校拒否」のような意味不明なテーマのレポートを書かせるネタが定番でした。
ほかにも、取り調べでちゃんこにこだわったり、事件より土俵を優先したりと、相撲一辺倒の奇行が繰り返されます。
しかし、こうしたシュールな笑いは「微妙にスベっている」と受け止められることが多く、連載当時は支持を集めきれなかったようです。
一方で、後年になって不条理ギャグとして好きだったという声もあり、評価がはっきり分かれる作風だったと考えられます。
つまり、狙った笑いが当時の読者の多くには届かず、人気につながらなかったことが連載終了の一因になりました。
打ち切り理由:アクの強い画風が好みを分けた
「大相撲刑事」の打ち切りには、太い線で描かれたアクの強い画風が読者の好みを分けたことも影響しました。
荒々しいタッチの絵は迫力がある反面、書き込みが少なく雑に見えるという指摘が多くありました。
また、化粧廻しに大銀杏姿の大関をはじめ、キャラクターも濃く、親しみを持ちにくいという声も見られます。
単行本の感想でも、上手い下手より個性が強すぎて読みにくいという評価が目立ちます。
もちろん、この豪快な絵こそが作品の勢いを生んでいた面もあり、そのインパクトは多くの読者の記憶に残りました。
結果として、絵の迫力は目を引く力になったものの、毎週読みたいと思わせる親しみやすさには欠けたと考えられます。
打ち切り理由:出オチの設定で同じ展開が続いた
「大相撲刑事」が打ち切りを迎えたのは、出オチの設定に頼って同じような展開が続いたことも大きな原因です。
元FBI捜査官の大関が両国県警の刑事になり、犯罪より相撲を優先するという設定は、それだけで強烈な印象を与えます。
しかし、話の流れは大関が相撲の理屈で暴れ、周囲が振り回されるという形の繰り返しになりがちでした。
そのため、キャラクターの掘り下げや物語の大きな変化が少なく、回を追うごとに新鮮さが薄れていったと考えられます。
実際に、タイトルと設定のインパクトで最初は目を引くものの、続きを読む動機が続きにくいという評価が多く見られます。
このように、設定の面白さが一発ネタで終わってしまったことが、「出オチ」と言われる理由になりました。
打ち切り理由:読者アンケートで上位を保てなかった
「大相撲刑事」の打ち切りを決定づけたのは、読者アンケートで上位を保てず掲載順位が低迷したことです。
当時の週刊少年ジャンプは、読者アンケートの結果が掲載順位に表れやすく、下位が続く作品は早めに連載を終えると言われていました。
「大相撲刑事」は新連載の40号で巻頭カラーの1位でしたが、翌週の41号は12位、42号は14位まで下がりました。
カラー掲載の43号で2位に戻したものの、44号は15位となり、45号から最終回の49号までは18位と19位が続いています。
全10話の平均掲載順位は13.6位で、新連載やカラーの回以外では上位に入れなかったことがわかります。
こうして、終盤の5週連続で下位に置かれたことから、全10話で連載を終えることになったと考えられます。
大相撲刑事は読み切りから連載化した作品
「大相撲刑事」は、増刊と本誌で2回の読み切り掲載を経て、週刊少年ジャンプで連載化された作品です。
作者のガチョン太朗先生は、1990年に「虫さされに木工用ボンド」でジャンプのギャグ漫画賞「GAGキング」の第2回残念賞を受賞しました。
その後、1991年の増刊「オータムスペシャル」に「大相撲刑事」の読み切りが掲載され、これがデビュー作となっています。
さらに、1992年14号では本誌にも読み切りが載り、このときの掲載順位は17位でした。
そして、本誌での読み切りから約半年後の1992年40号で、新連載として巻頭カラーで連載が始まります。
連載された1992年は、若貴兄弟の活躍で相撲人気が大きく盛り上がっていた時期で、相撲ネタの作品には追い風だったと考えられます。
また、直前の39号では「爆発!宇宙クマさんタータ・ベア&菊千代くん」が連載を終えており、入れ替わる形で始まった可能性もあります。
なお、2回の読み切りは、単行本の全1巻には収録されていません。
つまり、「大相撲刑事」は読み切りで設定を固め、相撲人気が高まる時期に連載化された作品でした。
大相撲刑事の最終回「千秋楽」はどう終わったのか?
「大相撲刑事」の最終回は「千秋楽」と名づけられ、大関が関取としてデビューする展開で締めくくられました。
「大相撲刑事」は、話数を「壱場所」「弐場所」のように大字で数え、相撲の本場所になぞらえた演出が特徴です。
サブタイトルも「チャンコ」「メンチの政」「英会話の鬼」など、相撲や大関の奇行にちなんだものが並びます。
さらに、登場人物にも「今井の海」「政の海」といった四股名がつけられ、作品全体が相撲の世界観で統一されていました。
そして、最終回の49号は本場所の最終日にあたる「千秋楽」として、全10話の連載を締めくくっています。
最終回のサブタイトルには「大団円・・・?」と疑問符がついており、きれいな完結とは言い切れない終わり方だったことがうかがえます。
刑事として悪党を追っていた大関が、最後に関取としてデビューする流れは、この作品らしい不条理な結末と言えるでしょう。
また、連載終了後には、メンチの政こと桜井政吉の学生時代を描いたスピンオフ読み切り「メンチバカ 政の憂鬱」も描かれました。
このように、「大相撲刑事」は短い連載ながら最後まで相撲の演出を貫き、千秋楽で物語に幕を下ろしました。
大相撲刑事 あらすじ
元FBA捜査官という輝かしい経歴を持ちながら、なぜか力士の装いで現れる謎の男・大関。
両国県警察に配属されたばかりの新人刑事・今井一は、着任早々から土俵を持ち込んで相撲用語を叫ぶ大関の常軌を逸した奇行に翻弄されます。
理不尽かつ不条理な言動で周囲を徹底的な混乱の渦に巻き込みながらも、持ち前の規格外な行動力で強引に事件を解決へと導いていきます。
大相撲刑事と同じ1992年のジャンプ打ち切り漫画
【モンモンモン】
兄のモンモンは身に覚えのない罪で「おさる刑務所」に入れられますが、持ち前の悪運の強さで次々と敵を退けていきます。
刑務所で出会った個性的な猿たちを仲間にしながら、やがて生き別れた家族を探す旅へと踏み出します。
のちに「みどりのマキバオー」を描くつの丸先生の、勢いのある笑いが詰まった作品です。
【瑪羅門の家族】
17歳の三男・瑪羅門龍は、一族の秘密を知らされたことで聖なる力に目覚めます。
指先で相手を操る「念」の力を武器に、高校生活を送りながら法で裁けない悪党たちを人知れず裁いていきます。
「魁!!男塾」の宮下あきら先生らしい、熱く豪快なバトルが楽しめる作品です。
【HARELUYA】
怒った父ハレバレに神の力の源であるリングを奪われ、人間界へ落とされてひ弱な人間になってしまいます。
シスター・クリスに助けられ「日々野晴矢」として暮らすうちに、人の弱さと優しさに触れて少しずつ変わっていきます。
のちの人気作「BOY」の原点となった作品で、不良漫画らしい熱さも味わえます。
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大相撲刑事打ち切り理由!なぜ出オチと言われ短期終了したか考察!まとめ・感想
「大相撲刑事」の打ち切りの噂ですが、残念ながら1992年に全10話で終わった打ち切り作品だったようです。
打ち切りの理由としては、不条理ギャグが多くの読者に刺さらなかったことや、アクの強い画風が好みを分けたことが考えられます。
さらに、出オチの設定に頼って同じ展開が続き、新連載とカラーの回以外は掲載順位で上位に入れなかったことも大きかったようです。
しかし、犯罪より相撲を優先する大関の暴れっぷりを、勢いだけで押し切った「大相撲刑事」の魅力は本物でした。
話数を「~場所」と数え、最終回を「千秋楽」で締めくくる演出は、短い連載ながら強烈な印象を残しています。
相撲と刑事という誰も思いつかない組み合わせで突っ走った全10場所の大一番を、ぜひ一度のぞいてみてください。
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